【人事が伝授】アパレル業界の企業研究!ここを押さえれば完璧なポイントを紹介
業界研究と並び、就活を行う際に欠かせないプロセスと言えば企業研究。しかし、アパレル業界の企業研究の場合、少し他の業界と違った観点で調べていかなければいけません。
アパレル業界の企業研究で見るべきポイントは?
そもそも企業研究をやるメリットって?しないとどんなデメリットがあるの?
などアパレル業界を志望する就活生が抱える疑問を解決するために、この記事ではアパレル業界の企業研究について詳しく解説。
このサイトを運営するアパレル企業、未来ガ驚喜研究所の人事が持つ秘伝のノウハウも交えて解説していきます。
よろしくお願いします!
以下の記事では、アパレル業界の就活の全体像について詳しく解説しています。「履歴書・エントリーシートの書き方」から「自己PR・志望動機のポイント」、さらに「面接時に好印象を残すコツ」など広く取り上げているので、ぜひ合わせてチェックしてみて下さい。
アパレル就活の悩み、人事が解決します。
就活の悩みを、企業の人事担当に相談できる「カジュアル相談会」を実施中!
「アパレルはブラックって聞くけど、実際どうなの?」「面接の時、チェックするポイントは?」「そもそも就活を何から始めれば良いんだろう…」などのお悩み・疑問に、なんでも回答します!
実際の人事が回答するので、友達や先輩に聞くよりも正確なアドバイスをゲットできます!
また、「アパレルのキャリアプラン」「実際の待遇」など企業がネットに載せたがらない情報もお伝えできます!
就活に悩みを抱えている方は、ぜひ参加してみてください!
企業研究の目的は「企業が自分に合っているかを知ること」
アパレル業界での就職を目指す際に、企業研究は非常に重要なプロセス。多くの人が理想のイメージだけで企業を選んでしまいがちですが、実際に働き始めてから「こんなはずじゃなかった…」と感じることがあります。
そのため、企業研究は自分が志望する企業が本当に自分に合っているかを確かめるために行います。
例えば、自分が働くことになる環境や仕事内容、企業文化、そこで働く人々の特性を見ていきます。
そうしていくことで、実際の職場での自分の役割やキャリアパス、仕事に対する期待と実際のギャップを把握することができるように。
事前の想像と実際の姿が違うことにより生まれる「こんなはずじゃなかった」というギャップ。このギャップを少なくするのが企業研究なのです。
また、企業のビジョンや価値観が自分のそれと合致しているかどうかを確認することも、企業研究の重要な目的の一つです。
価値観というのは「意思決定や企業としての行動をする際に指針となる原則」のことです!
例えば「顧客第一主義」という価値観を掲げている企業では、細かい意思決定をするときに「それは顧客が喜んでくれるか?」を常に念頭において考えています。
価値観が違う企業に入ってしまうと、常に自分の考え・信念とは違う行動を強いられてしまうため、「嫌々働いて、全然楽しくない」などに繋がってしまいます。
企業研究は選考対策にも役立つ
また、企業研究は、面接や選考過程での質問に対する答えを準備する際にも役立ちます。例えば、企業の最近の動向や業績に関する質問が出たとき、事前の研究があれば的確に答えることができます。さらに、企業研究を通じて、自分の価値観やスキルが企業のニーズとどのように合致するかを明確に示すことができるようになります。
このように、企業研究は単なる情報収集ではなく「自分自身がその企業で働くイメージを具体的に持つ」「自分のキャリアプランに合致するかを確かめる」「選考対策を行う」ための重要なステップなのです。
企業研究はいつまでに終わらせる?
企業研究をいつまでに終わらせるべきかという疑問に対する答えは、就活のスケジュールに大きく依存します。
理想的には、合同企業説明会や会社説明会、面接などの就職活動が本格化し、スケジュールが面接などのアポイントで埋まり始める前に、一通りの企業研究を終えておくと良いでしょう。
新卒の場合、大学3年生の3月頭には終わらせておきましょう!
インターンシップやキャリア形成支援プログラム、OB・OG訪問を通じて得られる情報は、企業理解を深めるのに非常に有効です。
勉強や部活、サークル活動など、学生生活ではやるべきことがたくさんあります。大学によっては、卒論に追われることもあるでしょう。
そのため、企業研究を短期間で一気に終わらせようとするのではなく、長期間にわたって少しずつ進めていくことを強くおすすめします。情報をじっくりと吟味し、深く理解する時間が確保しつつ、新しい情報が入ってきたら研究した内容を更新していきましょう。
企業研究の前にアパレル業界の基本を押さえよう(業界研究)
アパレル業界に存在する個別の企業を研究していく前に…まずはざっくりとアパレル業界全体を知っておくことが大切です。
要するに、「企業研究を行う前に業界研究を済ませておこう」ということです。
少なくとも、以下のポイントについてはざっくりでも良いので知っておきましょう。
- 取り扱う商品
- 業種と職種
- 動向と課題
- 将来性
以下の記事では、アパレル業界について幅広くまとめています。もし「まだ何も業界研究していない…」という方がいましたら、ぜひチェックしてみてください。
アパレル業界の企業研究ではここを見よう
アパレル業界での企業研究では、特に以下の7つの観点に基づいて情報収集をしていきましょう。
- 基本情報(3Cフレームワークに基づいて)
- 職種と仕事内容
- 店舗・スタッフの雰囲気
- 自分が感じたこと
- 社員の生の声
- 社員の印象(説明会・選考を通じて)
- 他の就活生の印象
1. 基本情報: 3Cフレームワークに基づいて
まずは、基本情報を押さえましょう。
押さえるべき情報は様々ありますので、モレが無いように「3C」というフレームワークに従って情報収集を行うのがオススメです。
- Company: 自社(その企業自体)
- Customer: 顧客・市場
- Competitor: 競合
Company: 自社(その企業自体)
1つめのCはCompany(自社)です。企業研究においては、その企業自体のことだと考えましょう。
Companyをより細分化すると、以下の様な観点が生まれます。ここを押さえておけば問題はありません。
- ミッション・ビジョン・バリュー
- 事業内容
- 設立年
- 売上高
- 従業員数
- 平均年収
- 初任給
- 平均年齢
- 平均勤続年数
- 本社・事業所の所在地
- 主要取引先
- 残業時間
- 休日・福利厚生
- 社員(公開されているうちで、どんな社員がいるか)
- 文化
例えば、このサイトを運営するアパレル企業、未来ガ驚喜研究所を就活生が企業研究したとしたら、以下のようになります。
それぞれはざっくりで大丈夫です!
分類 | 内容 |
---|---|
ミッション ビジョン バリュー | 未来の人々に驚きと喜びを送る |
事業内容 | RINKAN デザイナー・ストリートのセレクトショップ 新品とUSEDをミックスして提案 Archive Store デザイナーのアーカイブを集めたショップ ASKWATCH 希少な時計のみをセレクトしたショップ SEES BY RINKAN ブランドアイテムに特化した真贋サービス |
設立年 | 2006年 |
売上高 | 75.1億円(2023年) |
従業員数 | 165名 |
平均年収 | ? |
初任給 | 230,000円 |
平均年齢 | 28.9歳 |
平均勤続年数 | 5.2年 |
本社や 事業所の 所在地 | 東京都渋谷区神南 |
主要取引先 | BtoCのため無し |
残業時間 | 月4.2時間 |
休日・ 福利厚生 | 113日 平均有給取得日数9.3日 バカンス休暇 育休取得率100% 家賃補助 インセンティブ制度 |
人 | ○○さん(人事) ○○さん(販売スタッフ) |
文化 | 部活動 総選挙 図書館計画 |
企業によっては公開されていない情報もあるため、取得できなさそうな情報は飛ばしましょう。
それなりの規模の企業であれば、たいていの場合根気よく調べれば見つかります!
Google検索結果の上位1、2ページだけを見て「見つからない!」と判断するのは早いです!
Customer: 顧客・市場
2つめのCはCustomer(顧客・市場)。Customerでは、以下の3つの観点から調べてみましょう。
- 顧客ターゲット
- 市場規模
- 市場動向
- 顧客ニーズ
例えば、このサイトを運営するアパレル企業、未来ガ驚喜研究所を就活生がCustomerの観点で企業研究したとしたら、以下のようになります。
分類 | 内容 |
---|---|
顧客ターゲット | RINKAN 20代~30代 Archive Store 30~40代 ASKWATCH 40代~ SEES BY RINKAN 20代~40代 |
市場規模 | 2兆4169億円(2020年リユース市場) |
市場動向 | 急成長中 |
顧客ニーズ | デザイナーズのアーカイブが買いたいが、 偽造品が怖い。 など |
顧客ターゲットに関しては、公開されていればその情報、もし公開されていなければ想像でも大丈夫です!
想像することに意味があります!
Competitor: 競合
最後3つ目のCはCompetitor(競合)。
3つ程度の競合他社について、それぞれ「企業名」「違い」の観点で見ておけばひとまず十分です。
- 企業名
- 違い
例えば、このサイトを運営するアパレル企業、未来ガ驚喜研究所を就活生がCustomerの観点で企業研究したとしたら、以下のようになります。
大分類 | 小分類 | 内容 |
---|---|---|
競合① | 企業名 | リユース株式会社 |
違い | 未来ガ驚喜研究所は外国人からの集客多め リユース株式会社は国内限定 | |
競合② | 企業名 | 合同会社ストリート |
違い | 未来ガ驚喜研究所は関東中心、 合同会社ストリートは関西中心 | |
競合③ | 企業名 | ハイファッショングループ |
違い | 未来ガ驚喜研究所は特化したセレクト、 ハイファッショングループは広く取り扱い |
競合他社との違いを把握しておくと、「その企業ではなければいけない」志望理由も整理されます!
2. 職種と仕事内容
基本情報に次いで核にすべきは、職種と仕事内容。
というのは同じ職種名でも企業によって仕事内容は異なることがあるためです。
たとえば、「バイヤー」は一般的にブランドとの契約を結ぶ仕事ですが、二次流通業界では国内外での仕入れが主な仕事になります。
ギャップが無いように…企業のホームページなどから、どんな職種があるか、それぞれ仕事内容がどうかを調べておきましょう!
3. 店舗・スタッフの雰囲気
店舗での服装や髪型など、実際の働く環境を理解することも重要です。
特に販売員を志望する場合に大切。というのは、人事は就活生に対して「店舗で働いているイメージが湧くか」を気にしているためです。
店舗を訪れて、どのような服装や髪型の従業員が働いているかを確認したうえで、「自分のファッションのテイストが合っているか」「面接にはどんな服装で行くと印象が良さそうか」をチェックしておきましょう。
面接時の服装については、以下の記事もチェックしてみて下さい!
4. 自分が感じたこと
企業研究を通じて自分が感じたこと、興味を持った点、どのような人材が求められているかの印象も重要。
「この企業は○○そう!」程度で構わないので、感じたことを整理してみましょう。
求めている人材については、企業のホームページで公開されていることも少なくありません。ぜひチェックしてみましょう。
求める人物像を確認した上で、「なぜその人物を求めているのか?」まで考えておけば完璧です!
5. 社員の生の声(OB・OG訪問)
OB・OG訪問を通じて社員の生の声を聞くことも重要です。社員名や所属部署、企業の特徴や職場の雰囲気など、実際に働いている人からの情報は「インターネットでは入手しにくい」「信頼性が高い」などから貴重な情報となります。
これらのポイントを踏まえた企業研究を行うことで、アパレル業界の企業が自分に合っているかどうかをより深く理解することができます。
また、社員の生の声を知っておくと、面接や選考過程で自己PRや志望動機をより説得力のあるものにすることが出来ます。
というのは、社員の生の声には「就活生の中であなたしか知らない情報」が詰まっているため、”あなただけの観点”で自己PRや志望動機を伝えることが出来るようになるためです。
ネットの情報は信頼しきれるものではないため、もし可能であればOB・OG訪問を行いましょう!
6. 社員の印象(説明会・選考を通じて)
説明会や選考過程での社員の印象も非常に重要です。
説明会などの場で接する社員の態度や話し方・対応は、企業の文化や働く環境を反映しています。
例えば、社員がオープンでフレンドリーな態度を取っていれば、その企業はコミュニケーションを重視する風通しの良い職場である可能性が高いです。また、社員が落ち着いた態度を示していれば、企業の中もそのような雰囲気であることが分かるでしょう。
私の企業の場合だと、オープンさとフラットさを大切にしているので説明会も和気あいあいとした雰囲気にしています!
社員の服装や言葉遣い、対応の仕方も注目すべきポイント。
企業のブランドイメージや社内の雰囲気を反映しており、自分がそこで働くことを想像する上で役立つ情報となります。例えば、社員が最新のファッショントレンドに沿った服装をしている場合、企業はトレンドを重視し、創造性を尊重する文化があるかもしれません。
7. 他の就活生の印象
説明会や選考過程での他の就活生の様子も、企業研究において重要な視点です。
他の就活生の服装や態度、質問の内容などから、「どんな人がその企業に集まっていそうか」のヒントを得ることができます。
また、就活生同士でコミュニケーションを取ることで、企業の選考プロセスや面接のスタイルに関する情報も得られるでしょう。
このように、説明会や選考過程を通じて得られる社員や他の就活生の印象から、企業の特徴をより深く理解することができます。
企業研究で得られた情報を総合して、自分にとって最適な企業選びを行うための参考にすることが「自分に合った企業に入る」そして「幸せに働く」ためにとても重要です!
企業研究をしないまま就活するデメリット
企業研究をしないまま就職活動を進めることは可能ですが、あまりよろしくありません。
説明会や面接に参加することで、忙しくなっていって体感的には「忙しい…。就活進んでいるぞ…!」と就活が順調に進んでいるように感じるかもしれません。
もっとストレートに表現すると「就活している気」になってしまっているだけになってしまいます…。
しかし、企業理解が浅いままで選考に進んでも自己PRや志望動機が抽象的なものになってしまいます。企業の採用担当からは「ちゃんと調べてるのかな…」と思われてしまい、その結果、多くの選考を重ねてもなかなか内定を得られないという状況に陥ることが少なくありません。
選考がうまく進まなくなってから「やり直そう」と考えることがないよう、早い段階で企業研究に時間を割くことが重要です。企業研究を通じて、自分にとって真に魅力的な企業を見極めたうえで、有意義に就職活動を進めていきましょう。
どのレベルまで企業研究すればOK?
企業研究は、企業の実態をあらかじめ調べておいて入社してからの「こんなはずじゃなかった…」を避けるために行います。
企業研究が深まると、なぜその企業を志望するのか、その企業が求める人物像や経営理念に対する理解も自然と深まります。企業研究の深度が増すと、面接や自己PRでの話題の幅も広がり、より具体的で説得力のある内容を提供できるようになるでしょう。
理想的には「全部徹底的に調べる」ではありますが、すべての企業に対して徹底的な研究を行うのではなく、特に興味を持った数社について深く調べる、でも構いません。
実際就活中は忙しいと思うので、「これだ」と思った企業に集中して時間を割くのが良いかも知れません!
「アパレルに就職したい」と思ったら。
未来ガ驚喜研究所では、就活の悩みを現役アパレル人事に相談できる「カジュアル面談」を実施中。
①就職後のギャップをあらかじめ解消できる。
アパレル業界全体に関すること、弊社に関すること。
さまざまなご質問に、アパレル企業の現役人事がお答えします。
②NG質問無し。気になるポイントを全て解決。
職種や業務内容、給与・昇給のような待遇、労働環境や人間関係など。
アパレル業界について、どんな踏み込んだ質問にもお答えします。
③履歴書・職務経歴書の添削も。
年間一千枚以上の履歴書・職務経歴書を見るアパレル人事が、添削をお手伝いします。
④対面/オンラインを選んで、30分で気軽に相談できる。
⑤NG質問が無いから、あらゆる疑問をすべて解決できる。
「アパレルはブラックだと聞くのですが、本当ですか?」などの企業が答えたがらないデリケートな質問や、
「○○に応募するのですが、面接ではどんなことが聞かれると思いますか?」など他社の選考情報についてもNG無くお答えいたします。
– アドバイザー –
– このサイトを運営する未来ガ驚喜研究所について –
未来ガ驚喜研究所は2006年に設立されたアパレル企業。
「RINKAN」「Archive Store」「ASKWATCH」「SEES BY RINKAN」の4つの事業を展開しています。