【人事が伝授】アパレル店員の服装、髪型、メイク、ネイルはどうすれば?
アパレル業界では、アパレル販売員(アパレル店員)は基本的には私服で勤務を行います。
しかし、
どのような服装がアパレル店員として適切か分からない
髪型やメイク、靴、ネイルやアクセサリーはどうすれば…?
バイトの場合はどうすれば?
など、これまでアパレル業界未経験の方ほど分からないポイント・不安点などを抱えているでしょう。
そこで今回は「アパレル店員・アパレル販売員の服装」について解説。「服装、髪型、靴、アクセサリー、メイクやネイル」などさまざまな観点で解説していきます。
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アパレル販売員の身だしなみ
アパレル販売員として働く上で、身だしなみはただの外見を整えること以上に、お客様に対する最初の印象だけでなくブランドイメージを体現し、信頼を獲得するための手段になります。
清潔感があってオシャレな店員さんとそうでもない店員さん、どちらからアドバイスを貰って、どちらから購入したいかは自明ですよね。
接客業において、清潔感は非言語コミュニケーションの一部として、お客様との関係構築において極めて重要です。とりわけアパレル業界では、販売員自身のスタイルがそのまま商品やブランドの魅力を伝えることになります。
そのため、販売員の服装は、ただ好みのスタイルを選ぶだけではなく、勤務するブランドの価値観やコンセプトに合わせて選ぶことが求められます。
アパレル店員の服装
アパレル販売員の服装選びの基本は、まず勤務先のブランドイメージに合わせることです。
例えば、カジュアルなストリートウェアを扱う店舗であれば、リラックス感のあるトレンディなスタイルが好まれます。逆に、高級ブランド店であれば、洗練されたフォーマルな装いが求められるでしょう。
しかし、どんなスタイルを選ぶにしても、以下の基本ポイントは常に念頭に置いておきましょう。
- 清潔感:服装は常に清潔であることが必須です。シワやほつれ、汚れなどは厳禁です。
- 適切なフィット感:服は体に合ったサイズを選び、過度にタイトすぎたり、ルーズすぎたりしないようにします。
- 適度な露出:過度な肌の露出は避け、プロフェッショナルな印象を保ちます。
- 品位:過度に派手なデザインや色は控えめにし、品位を保つことが重要です。
これらの基準を満たしたうえで、そのブランドのイメージに合わせたり、自分のファッションセンスを表現していきましょう。
アパレル店員の髪型
髪型における最も重要なポイントは清潔感です。
無造作な髪型もスタイリング次第ではプロフェッショナルな印象を演出することができますが、基本的には整えられた髪型が求められます。
特にアパレル販売員は、ファッションを通じてブランドのイメージを顧客に伝える役割を持っているため、髪型もその一部と考えておきましょう。
まずは、以下の基本を押さえておきましょう。
- 男性: 短めの髪型が一般的で、清潔感があり、整えられていることが重要です。極端に長い髪や奇抜なスタイルは避けましょう。(ただ、もちろんショップ・ブランドによります。)
- 女性: 長さに関わらず、髪が顔にかかりすぎず、お客様とのコミュニケーションに支障がないようにしましょう。
これら基本を押さえたうえで、「ここはこういう雰囲気だから…」などブランド・ショップごとのイメージがあれば、そのイメージに合った髪型にしておきましょう。
困ったら先輩に聞いておきましょう!
清潔感を保つためのポイント
清潔感を保つためにも、以下のような点に注意しましょう。
- 定期的なカット
髪が乱れて見えないよう、定期的にカットして形を整えます。 - 髪色
派手な髪色は避け、ナチュラルな色味にしておくとよいでしょう。ただし、ブランドのイメージや文化によっては、個性的な髪色が許容される場合もあります。 - 健康的な髪
髪の健康を保つために、適切なヘアケアを心がけましょう。パサつきや枝毛がない、ツヤのある髪は、清潔感を大きく左右します。
アパレル販売員の髪型は、ブランドのイメージを体現し、顧客に良い印象を与えるための重要な要素です。髪型一つで顧客の店舗体験が大きく変わることもあるため、常に清潔感を意識し、ブランドに合ったスタイリングを心がけることが大切です。
靴について
靴を選ぶ際に留意すべきポイントも解説します。
まず最も基本となるのは、靴が常に清潔に保たれていることです。汚れや傷、すり減ったかかとなどは、プロフェッショナルな印象を損ねる原因となります。
常に靴をきれいに磨き、必要に応じて修理やメンテナンスを行いましょう。
疲れにくさも大切
アパレル販売員の勤務中は、長時間立ちっぱなしや、店内を動き回ることが多くなります。
そのため、疲れにくい靴選びが欠かせません。可能であれば、スニーカーやフラットシューズを選ぶことが望ましいです。
ヒールを履く場合には、以下のポイントに注意しましょう。
- 安定感のある太めのヒール
- 高すぎないヒール
- つま先が広めで足指が締め付けられない
また、インソールを使用することでも快適性や疲れにくさをさらに向上させることが可能です。
靴は他社ブランドでもOKな場合が多い
アパレル業界では、勤務するブランドの服装を身に着けることが求められることが一般的ですが、靴に関しては他社ブランドのものを着用しても問題ない場合が多く見られます。
特に靴は個人の足の形やサイズ、快適さに合わせて選ぶ必要があるため、より柔軟な対応がされていることが一因です。ただし、勤務先の具体的な規定や方針は店舗やブランドによって異なるため、事前に確認しておきましょう。
アクセサリーについて
アパレル販売員がアクセサリーを選ぶ際には、自分の個性を表現するとともに、勤務先のブランドイメージやショップの雰囲気に合わせることが大切です。
アクセサリーの選び方には幾つかの基本的なポイントがあり、そのポイントに従うことで、販売員としてのプロフェッショナルらしさを演出しつつファッショナブルな印象を与えることができるでしょう。
- ブランドのイメージに合わせる
アパレル販売員として働く上で、最も重要なのはブランドのイメージに合ったアクセサリーを選ぶことです。例えば、ラグジュアリーブランドであれば上品で高級感のあるアクセサリーが、カジュアルブランドであればもう少し遊び心のあるデザインが適しています。 - 過度な装飾は避ける
顧客とのコミュニケーションを妨げないよう、大きすぎるアクセサリーや派手なデザインは避けた方が無難です。シンプルで洗練されたアクセサリーを選ぶことで、どんな顧客にも好印象を与えることができます。 - シワや汚れはないか
アクセサリーも服装と同様、常に清潔で状態の良いものを選びましょう。特に金属製のアクセサリーは汚れやくすみが目立ちやすいため、定期的なお手入れが必要です。 - 音が鳴らないか
歩いたり動いたりしたときにアクセサリー同士がぶつかって音が鳴ると、お客様とのコミュニケーションに支障をきたす可能性があります。お客様によっては、チャラチャラと音が鳴っているアクセサリーを付けていると「怖い」「接客されたくない」と思われかねません。特に、多くのブレスレットや大きなイヤリングは注意が必要です。 - 安全性
アクセサリーの中には、鋭利な部分があるものや、服や他のアクセサリーに引っかかりやすいデザインのものがあります。安全を考慮して、業務中に支障がないかどうかもチェックしましょう。
アパレル販売員としてアクセサリーを選ぶ際には、これらのポイントを踏まえつつ、自分らしさを表現するアイテムを見つけることが大切です。
しかし、ブランドのイメージや顧客とのコミュニケーションを最優先に考え、適切なアクセサリー選びを心掛けましょう。
メイクについて
メイクについては以下のポイントを意識しましょう。
- 清潔感を保つ
繰り返しますが、基本となるのは清潔感です。肌の調子を整え、自然な肌色を保つために、しっかりとスキンケアを行い、適切なファンデーションを選ぶことが重要です。 - ブランドイメージに合わせる
メイクの色味や強さは、勤務するブランドのイメージに合わせることが求められます。例えば、ナチュラルなブランドであれば、落ち着いた色のアイシャドウやリップを選び、ハイブランドであれば、少し洗練されたメイクが好ましいでしょう。 - 肌の状態
メイクが浮かないように、乾燥を防ぎ、肌の状態を整えます。メイク前の保湿は欠かせません。 - 眉の形
眉は顔の印象を大きく左右します。整えられた自然な形にすることで、清潔感と整った印象を与えることができます。 - 肌荒れやクマのカバー
コンシーラーを使って目の下のクマや肌荒れをしっかりとカバーし、健康的な肌色を保ちましょう。 - ファンデーションと地肌の色の一致
ファンデーションは自分の肌に合った色を選び、自然な肌色を保つことが重要です。 - 化粧崩れのチェック
メイク直しをする時間が取れない場合もあるため、化粧崩れしにくいメイク方法を心掛けます。
メイク直しも準備しておこう
勤務中にメイクが崩れてしまった時に備えて、ティッシュや綿棒、基本的なコスメを常備しておくと安心です。
特に、長時間の勤務では、テカリやヨレ、マスカラの落ちなどが気になることもありますので、応急処置ができるよう準備をしておきましょう。
アパレル販売員としてのメイクは、ただ美しく見せるだけでなく、ブランドのイメージを顧客に伝えるための重要なツール。上記のポイントを意識しながら、自分に似合う、かつブランドにマッチしたメイクを心掛けていきましょう。
ネイル・爪
アパレル販売員のネイルや爪の手入れも重要なポイント。
商品を手渡す際やレジ操作をする時など、意外とお客様の目につきやすい部分であり、清潔感や品位を損なわないように気をつける必要があります。
- 清潔感の保持
第一に、爪は清潔に保つことが最も重要です。爪が長すぎたり、汚れが目立ったりすると不衛生な印象を与えかねません。ネイルポリッシュが剥げている、爪が不均一な長さであるなどの状態も注意。 - ブランド・ショップのルールに従う
勤務先のブランドやショップによっては、ネイルポリッシュの使用やアートの有無について明確な規定がある場合が多いです。事前に確認し、ルールに沿ったネイルを心がけましょう。 - 爪の長さと形
長すぎる爪や尖った形は、商品を傷つける原因になることもあります。適度な長さに整え、端をなめらかに仕上げることが望ましいです。 - カラー・アートについて
シンプルなカラー、または自爪に近い色のネイルが無難です。過度なネイルアートや派手な色は、ブランドイメージによっては避けた方が良いでしょう。
日々のネイル・爪のケア
アパレル販売員として働く上で、ネイルケアは自分自身をケアすることと同じくらい重要です。以下のようなケアを心がけましょう。
- 定期的なメンテナンス
定期的に爪の形を整え、甘皮のケアを行い、ネイルの塗り直しをすることで、常にきれいな状態を保つことができます。 - ハンドクリームの使用
手肌の乾燥は爪の健康にも影響します。手を洗った後や就寝前には、ハンドクリームでしっかりと保湿することをおすすめします。 - 爪を保護する
商品の搬入や棚卸し作業など、爪を傷めやすい作業がある場合は、手袋を着用するなどして爪を保護しましょう。
これらのポイントに気を付けて自分自身を大切に扱うことが、結果的にお客様への接客品質の向上にもつながるでしょう。
服装・身だしなみで気を付けるべきポイント
アパレル販売員としての服装や身だしなみは、ただ単に「見た目を整える」以上の意味を持っています。
というのは、服装・身だしなみはブランドイメージを体現し、お客様に対してプロフェッショナルな印象を与えるための重要な手段であるため。プロらしい人、プロらしくない人、どちらからアドバイスを貰いたいかは明白ですよね。
具体的には、以下のポイントに注意して服装や身だしなみを整えましょう。
1. そのブランドのアイテムで揃える
勤務するブランドやショップで取り扱っているアイテムで身を固めることは、そのブランドのファンであること、また、ブランドの価値観やスタイルを理解し共感していることを示します。
しかし、必ずしも全身をそのブランドで揃える必要はありません。特に、靴や小物などは、他のブランドのものでも良い場合が多いです。重要なのは、全体のコーディネートがブランドイメージに合っているかどうかです。
2. 動きやすい服装を心がける
アパレル販売員の仕事は、一日中立ちっぱなしで商品の出し入れや顧客対応を行うなど、意外と体力を要するもの。
そのため、重いアウターや歩きにくい高いヒールなど、疲れやすい服装は避けた方が良いでしょう。動きやすく、長時間着用しても快適な服装を選ぶことで、仕事の効率も上がります。
3. 崩れにくい髪型・メイクを選ぶ
アパレルはただ店頭に立っているだけではなくバックヤードに在庫を確認にし行ったりなど、意外と動きも多い仕事。そのため、崩れにくい髪型やメイクを心がけることが大切です。
例えば、長時間立ち仕事をしても乱れにくいアップスタイルや、メイク崩れを防ぐためのプライマーやロングラスティングの化粧品の利用がおすすめです。
また、忙しい中でも手軽にメイク直しをするために、ミニサイズの化粧品を持ち歩くなど、工夫を凝らすことも大切です。
これらのポイントを踏まえた上で、あなた自身のスタイルをブランドイメージに合わせて表現することが、アパレル販売員としての魅力を最大限に引き出す秘訣です。ブランドの価値を体現しながら、お客様に安心感と信頼感を与えることができるよう心がけましょう。
研修中や初出勤時の服装について
研修中や初出勤時の服装は特に気を使うポイントの一つでしょう。
実際、緊張すると思います…!
ここでは、研修中や初出勤時における服装選びの基本的な考え方とポイントを解説していきます
初出勤の服装
初出勤時の服装は、ブランド・ショップのイメージや企業文化に合わせることが重要。可能であれば、事前にそのブランドのアイテムを購入しておくことをおすすめします。
勤務先のドレスコードや服装に関するガイドラインがあれば、それに従いましょう。
不明な点があれば、事前に人事部や先輩社員に確認することで、余計な心配を避けることができます!
研修中の服装
研修期間中は、初出勤時に購入したアイテムをはじめとする、ブランドのイメージに合った服装で臨むことが望ましいです。
研修期間は、そのブランドや店舗の運営方針、販売技術などを学ぶ大切な時間ですが、服装においても販売員らしさを少しずつ求められるようになるケースもあるでしょう。
基本的には、自分のスタイルを活かしつつも、職場環境に適したコーディネートを心がけましょう。ただし、特定のアイテムに関する制限がある場合も考えられるため、研修開始前に確認しておくと安心です。
販売員の服装は自腹?
多くの場合、販売員は自らの服装を自腹で揃えることが求められますが、これにはいくつかの理由とメリットがあります。
ここでは、アパレル販売員の服装が自腹となる背景と、それに伴う具体的なポイントについて詳しく解説します。
自腹で服装を揃える理由
アパレル業界では、従業員自身がそのブランドの歩く広告塔となることが期待されます。販売員がそのブランドの服を身につけることで、商品の魅力を直接的に顧客に伝えることがる上に、ブランドイメージを強化することが可能です。
やっぱり、服は人が着ている状態の方が目立ちますから…販売員がオシャレな服装をしている方が「このブランド良いかも」と思ってもらえるでしょう!
そのため、多くのブランドやショップでは、従業員に対して勤務時の服装を自分で揃えるよう求めているのです。
社割があるため格安で購入可能
自腹で服装を揃える必要がある一方で、多くのアパレル企業では社員割引(社割)制度を設けています。
この社割を利用することで、通常価格の30%〜50%オフ、場合によっては60%オフでブランドの商品を購入できるため、比較的リーズナブルな価格で自分の勤務服を更新し続けることができます。好きなブランドで働くことの大きなメリットの一つと言えるでしょう。
毎月の洋服代は平均3万円前後
服装を自腹で揃えることになると、毎月の洋服代は気になるところ。
業界内では、平均して毎月約3万円前後が洋服代として見込まれています。
これは社割を利用した場合の平均額であり、自分のスタイルや勤務頻度によって金額は前後するでしょう。
服が好きな人であれば毎月何かしらは買うと思うので、社割が使えてお得、という場合も多いですね。
ユニフォームが支給される場合も
一方で、特にハイブランドなどでは、自腹で服装を揃えるのが困難な価格帯の商品を扱うため、企業側で制服を支給するケースもあります。
このような場合は、従業員は支給された制服を着用して勤務します。
制服が支給される場合でも、アクセサリーや靴などは自分で揃える必要があることが多いため、全く費用がかからないわけではありません。
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さまざまなご質問に、アパレル企業の現役人事がお答えします。
②NG質問無し。気になるポイントを全て解決。
職種や業務内容、給与・昇給のような待遇、労働環境や人間関係など。
アパレル業界について、どんな踏み込んだ質問にもお答えします。
③履歴書・職務経歴書の添削も。
年間一千枚以上の履歴書・職務経歴書を見るアパレル人事が、添削をお手伝いします。
④対面/オンラインを選んで、30分で気軽に相談できる。
⑤NG質問が無いから、あらゆる疑問をすべて解決できる。
「アパレルはブラックだと聞くのですが、本当ですか?」などの企業が答えたがらないデリケートな質問や、
「○○に応募するのですが、面接ではどんなことが聞かれると思いますか?」など他社の選考情報についてもNG無くお答えいたします。
– アドバイザー –
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