【例文】人事が伝授!アパレルの自己PR、書き方マニュアル。強みの見つけ方も
アパレル業界の自己PR、どう書けば良いんだろう…。
強みって言われても…どうやって見つければ良いんだろう。
という方のために、今回は「アパレル業界の自己PRの書き方・伝え方」を紹介。
- 強みの見つけ方
- 魅力的な伝え方
- 面接時のポイント
など、スタートからゴールまで解説していきます。
以下の『アパレル就活マニュアル』では「アパレル業界の就活全体」について就活準備から内定までのポイントを全て解説していますので、こちらも合わせてご覧ください。
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企業が自己PRを聞く意図
企業によって様々なですが、自己PRを求める意図は基本的には以下の3つです。
- 自己分析ができているか知りたい
- 人柄を知りたい
- 分かりやすく伝える力があるか知りたい
自己PRは自身の強みをきちんと理解していないと伝えることはできないため、人事担当からすると「自己分析ができているか」「自分の価値観を理解した上で企業を選べているか」を知れるポイントに。また、自己PRでは価値観や性格などの人柄もわかります。
加えて、自己PRでは「自分の考えを言語化する力」「話を組み立てる論理的思考力」「相手の考えや感情を汲み取る力」なども伝わります。
意図は企業によってさまざま。例えばこのサイトを運営する未来ガ驚喜研究所の場合、(新卒採用の)自己PRを通りて最も知りたいことはあなたの「人間性」です。
なので、輝かしいエピソードよりも、「一緒に働きたいと感じるか」「仕事や社風とマッチしているか」を重視しています。
自己PRとガクチカ、志望動機の違い
自己PRとガクチカ、そして志望動機。この3つは面接でほぼ確実に聞かれる質問ですが、それぞれ質問の意図が異なります。
- 自己PR:学生がどんな能力を持っているか、性格や考え方を見て、それを基に会社の社風や希望職種に適性があるかを見ています。
- ガクチカ:学生時代の経験を基に、取り組んだ“過程”を見ることで、会社に入ったらどのように働いてくれるかを見ています。
- 志望動機:過去の経験や未来のビジョンを見ることで、熱意があるかを見ています。
このようにそれぞれ見るポイントが違うのでガクチカと自己PR、志望動機ではなるべく異なるエピソードを話した方が良いでしょう。
自己PRを書くための5ステップ
まずは持っている強みを全て洗い出して、選択肢に幅を持たせてみましょう。
次は企業が求める人材を踏まえて、実際に伝える強みを絞りこみましょう。
人事担当に「本当…?」と思われてしまわないように、一緒に添えるエピソードを見つけてみましょう。
実際に文章を作ってみましょう。上手な文章は、一目で結論が分かるもの。文章構成の基本をお伝えします。
細かい伝え方を工夫することで、同じことを伝えていても印象を大きく変化させられます。
1. 自分の強みを洗い出す
いきなり文章を書き始める前に、まずは「自分が持っている強みのうち、自己PRで伝える強みを絞り込む」必要があります。
伝える強みを絞り込むにあたっては、
- 自分の強みを洗い出す
- 企業が求める人材を踏まえて、伝える強みを絞り込む
というステップに従うと良いでしょう。いきなり「何を伝えるか」を決めてしまうのではなく、「一度選択肢に幅を持たせる→その中から絞り込む」という工程を踏むのがポイントです。
まずは強みを洗い出してみましょう。強みの洗い出し方には以下のような方法があります。
- 過去の人生を振り返る(自分史を作る)
- 周りの人に聞く
- 好きなことを「動詞」で考える
洗い出し方① 過去の人生を振り返る
自己PRを考える上では「中学生」「高校生」「大学生」など各時代のエピソードまでモレなく振り返っておくことが重要。なぜなら、本当の強みはそれまでの人生で一貫しているはずだからです。
これまでの人生の歴史を「自分史」としてまとめて、
- 各時代にどんなことがあった?
- 自分は何をしてきた?
- 何が上手くいって、上手くいかなかった?
- なぜ上手くいった?/なぜ上手くいかなかった?
という観点を考えてみましょう。
洗い出し方② 周りの人に聞く
また、自分をよく知る周りの人に聞くのも非常に良い方法です。自分の強みというのは、案外自分では気づけないもの。
他の人に教えてもらうことで、「自分では普通だと思ってたけど、実はすごい特長」が判明することもよくあります。
洗い出し方③ 好きなことを「動詞」で考える
3つ目は『好きなことを「動詞」で考える』です。
例えば「サッカーが好き」という場合。「サッカー」のままでは「名詞」であり、強みが何なのか?も明確になっていません。そもそも「サッカーが好き」というフレーズからは「サッカー選手になる」「スタジアムの従業員になる」などのごく限られた選択肢しか浮かばないでしょう。
ここからあなたの強みを見つけるには、「サッカーが好き」という『名詞』から『動詞』を引き出すのがポイントです。具体的には「なぜ好きなのか」「サッカーの何が好きなのか」を何回も掘り下げて考えていきます。
サッカーが好き
↓(サッカーの何が?)
仲間と勝つために協力し合うのが好き
↓(仲間と勝つために協力し合う、というのは?)
メンバーの強み・弱みを補い合えるように、ポジションや戦略を考えて戦うのが好き。
この例では、掘り下げていくことで「ポジションや戦略を“考える”」という動詞が発見できました。この場合だと、“思考力“が強みになりそうです。(「思考力があります!」と伝えるためのエピソードとして「メンバーの強み・弱みを補い合えるように、ポジションや戦略を考えていました。その結果、○○大会で○○という結果を残せました。」のように伝えられそうですね。)
このように、「○○は好きなんだけど…それは仕事には関係ないよなぁ」のような状況であれば、その好きなことから「動詞」を引き出してみましょう。
2. 伝える強みを絞り込む
強みを洗い出せたら、次は「どれを伝えるか」と伝えるエピソードを絞り込んでみましょう。
- 「こんな人材を求めています」という文言を探す(コーポレートサイトなど)
- もしなければ、仮説を立てる
- 人物像に合っている強みを1つ絞り込む
「この企業はどんな人材を求めているんだろう?」と考えることが大切。
多くの場合、企業は採用のミスマッチを防ぐため「こんな人に入社してほしい」とコーポレートサイトなどで公開しています。モレなくチェックしていきましょう。
企業が求める人物像が分かったら…次は自分が持っている強みの中で、その人物像に合致している/近いものが無いか考えてみましょう。
逆に、人物像・業務内容と真逆の強みを伝えるのは避けた方が良いでしょう。
例えば、事務職など堅実にルーティンをこなすことが求められる仕事なのに、「新しいことに挑戦する行動力を学んだ」とアピールした場合ではどうでしょうか?
正直「うちの会社に入っても活躍するイメージができないな…」と思われてしまいます。このように、企業の求める人材像と一致しないような経験や学びをアピールすることは避けましょう。
また、自己PRの文字数は限られているで、何個も強みを伝えようとするとその根拠の部分が少なくなってしまいます。そのため、伝える強みはできれば1つに絞りましょう。
3. 強みの証拠となるエピソードを決める
「分析が得意です!」「行動力があります!」のように単に『○○です!』と伝えるだけでは、いまいち信ぴょう性に欠けてしまいます。なぜなら、言うだけなら誰にでもできてしまうからです。
自己PRを読んだ人事担当に「この人は本当にこの強みがありそうだ」と思ってもらうには、その強みの証拠となるエピソードも一緒に伝える必要があります。
分析が得意です。学生時代はフットボールチームの部長として各メンバーの特徴を分析・数値化した上で戦い方を考えていました。部員のサポートのおかげもあり、〜〜大会で第一位になることができました。
のように証拠となるエピソードを一緒に伝えて、強みが客観的に証明できるようにしましょう。
4. 正しい文章構成で組み立てる
- 結論
- 具体的なエピソード
- 入社後のビジョン(文字数が少ない場合は省いてOK)
伝わりやすい文章構成にするには、以上のポイントに気を付けてみましょう。実際にこの文章構成に従うと、このような文章になります。
(結論)
私の強みは、数値的な分析力と計画力です。
(具体的なエピソード)
大学生時代は、ラグビーチームの副主将として、メンバー全員の特徴を7つの観点で数値化し、それぞれが強みを伸ばし結果として理想的なチームが作れるように全員分の練習計画を立てていました。また計画がモレなく実行できるように、お互いで練習内容を毎日共有しあえるような仕組みも作っていました。メンバーの協力もあり、結果的に県大会2位を勝ち取ることができました。
(入社後のビジョン)
御社に入社した際はこの分析力・計画力を生かし販売員として貢献していき、ゆくゆくは店長などマネジメント層として活躍したいと考えています。
強みが2~3割、そのエピソード(why)が7~8割程度で構成すると、伝わりやすく魅力的な文章になるでしょう。なぜなら「エピソード」の部分こそ「あなたにしか言えないこと」だからです。
逆に強みの部分は誰にでも言えてしまうので、簡潔に抑えるとよいでしょう。
人事は、あなたが物事にどのように取り組み努力してきたかの“過程”を知りたいので…「アルバイトや部活では自分なりに努力したことが思いつかないな」という方はゼミや趣味に関することでも大丈夫です!
5. 文章にこだわる
一度組み立てられたら、少し時間をかけて文章にこだわってみましょう。
例えば、以下のポイントをチェック。
- そもそも、その強みは本当に人物像に合っているか
- 「結論」→「エピソード」→「ビジョン」という構成になってるか
- 客観的な根拠になる数字や成果を追加できないか(良い結果を残せました→第○位)
- 誤字脱字がないか
妥協はNG!
とことんこだわりぬくから、周りと差が付いていきます!
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自己PRでアピールすべき強み・経験
アピールすべき強み
アピールすべきスキルには、コミュニケーション能力、協調性、主体性、提案力があります。
協調性
接客業務だけでなく、バイヤー、マーチャンダイザー(MD)など様々な職種で、顧客や同僚、外部の関係者と効果的にコミュニケーションを取る能力は必要不可欠。協調性は、多様な考えを持つ人々と協力して仕事を進めるために重要であり、異なる意見に耳を傾けながらも、共通の目標に向かって進むスキルとなります。
主体性
どんな業界・企業であれ、トップマネジメントチームがすべての経営判断を行うことはできません。
そのため、人事は「自分がこの会社を作っていくんだ」という主体性をもって行動できる人を求めています。
提案力
また、企業内での積極的な行動や、新しいアイデアを提案する主体性も高く評価されます。なぜなら、社員一人一人が改善を続けなければ、良い会社であり続けるのは難しいからです。
例えば、アルバイト経験を通じて「効率的な作業方法を提案し、業務改善に貢献した」といった具体的なエピソードはとても魅力的ですので、可能であればES・履歴書に、でなければ面接時に伝えましょう。
企業によって求められる人物像が異なるため、企業研究を忘れずに行い、その企業に最適なスキルや経験をアピールすることが重要!
アピールすべき経験
またファッションに関するスキルや、販売経験などがあればできる限り自己PRに織り込んでみましょう。(できる限り、で大丈夫ですよ。)
- 小売店での販売経験
- 接客の経験
- ファッションサークルの経験
- スタイリスト経験
- アパレル企業でのインターンの経験
また、デザインやファッション関連、アパレルに存在する職種関連の学歴や資格がもしあれば忘れずに。
- リテールマーケティング検定
- ファッション販売能力検定
- パターンメーキング技術検定
面接時に好印象を伝える自己PRの伝え方
ここまでは、自己PRで伝える強みの選び方、文章構成などについて解説してきました。ここからは、「面接で自己PRをする際、気を付けるべきポイント」について紹介していきます。
自己PRを面接で効果的に伝える方法については、以下のポイントに気をつけましょう。
- 自身の強みやそれを裏付ける具体的な実績やエピソードを忘れずに伝える。
- 表情や姿勢、目線などの言葉以外の要素も大切。相手としっかり目を合わせ、自信を持って話せば大丈夫。
- 応募企業への熱意や仕事への意欲を積極的に示しましょう。本当は熱意を持っていても、言わなければ伝わりません…。
皆さんにとっては、面接は憂鬱なことかもしれません。でも、ここまで読んでくれた方ならきっと大丈夫。きちんと自分と向き合って、自身をもって臨みましょう!
「アパレルに就職したい」と思ったら。
未来ガ驚喜研究所では、就活の悩みを現役アパレル人事に相談できる「カジュアル面談」を実施中。
①就職後のギャップをあらかじめ解消できる。
アパレル業界全体に関すること、弊社に関すること。
さまざまなご質問に、アパレル企業の現役人事がお答えします。
②NG質問無し。気になるポイントを全て解決。
職種や業務内容、給与・昇給のような待遇、労働環境や人間関係など。
アパレル業界について、どんな踏み込んだ質問にもお答えします。
③履歴書・職務経歴書の添削も。
年間一千枚以上の履歴書・職務経歴書を見るアパレル人事が、添削をお手伝いします。
④対面/オンラインを選んで、30分で気軽に相談できる。
⑤NG質問が無いから、あらゆる疑問をすべて解決できる。
「アパレルはブラックだと聞くのですが、本当ですか?」などの企業が答えたがらないデリケートな質問や、
「○○に応募するのですが、面接ではどんなことが聞かれると思いますか?」など他社の選考情報についてもNG無くお答えいたします。
– アドバイザー –
– このサイトを運営する未来ガ驚喜研究所について –
未来ガ驚喜研究所は2006年に設立されたアパレル企業。
「RINKAN」「Archive Store」「ASKWATCH」「SEES BY RINKAN」の4つの事業を展開しています。