アパレル販売員はずっと販売?キャリアパスの実例、キャリアプランの立て方も紹介

目次
アパレル業界はやっぱり販売員から?
やっぱり最初は販売員から?
と思っている方も多くいらっしゃるかと思います。
答えは半分YESで、半分NOです。
確かに、アパレル販売員としてのキャリアは基本的には店舗での販売員から始まりますが、必ずしもそうとは限りません。
セレクトショップ「RINKAN」を運営する未来ガ驚喜研究所では、バイヤーとしてキャリアをスタートする新卒社員も多くいます。
販売員としてスタートしたとしても、経験を積むことで店長、エリアマネージャー、バイヤー、さらにはマーケティングや商品企画など、多岐にわたる道へと進むことができます。
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販売員として入社すると、ずっと販売員?

販売員として入社すると、ずっと販売員?
職種を途中で変えることはできないのかな。
という疑問を抱いている方は非常に多いかと思います。
アパレル企業にもよりますが、基本的には「ずっと販売員で、希望しても職種変更はできない」といったことはありません。
実際に、未来ガ驚喜研究所では販売スタッフとして入社した社員が、数年で以下の職種に異動することも多いです。
- バイヤー
- 販バイヤー (販売・バイヤーを兼任する、未来ガ驚喜研究所独自の職種)
- MD(マーチャンダイザー)
- VMD担当(ヴィジュアルマーチャンダイジング)
- プレス
なぜなら「会社の成長には、やる気がある社員による挑戦・成長が必要不可欠」だと考えているからです。
アパレル販売員のキャリアの具体例
アパレル販売員は、どういうキャリアになるんだろう?
という方のために、参考としてここに未来ガ驚喜研究所で実際にあった、アパレル販売員のキャリアアップの例を示します。
新卒1年目/新規事業ディレクター・バイヤー・店長
新卒2年目/部長
新卒3年目/事業統括部長
新卒4年目/海外バイヤー
企業にもよりますが、このようにアパレル販売員として入社し経験を積んだのち、様々な職種・部署に異動することが少なくありません。
逆に、最初は他の職種志望だったものの販売スタッフとして働くうちに「楽しいし自分に向いている」と感じ、販売スタッフとして活躍し続ける社員も少なくありません。
販売員は、昇給が難しい?

アパレル業界と言えばとにかく付きまとうのが「給与が低い」イメージ。
一般的には「アパレル業界は収入が低い」とされており、実際にアパレル業界の平均年収は他の業界に比べ低い傾向にあります。
しかし利益を従業員に還元する意思があり、評価制度の整っている企業に入社すれば、結果を出せばきちんと昇給するでしょう。
未来ガ驚喜研究所は「結果を残した人には最大限の給与が支払われるべき」だと考えています。
そのため、評価時期を年に2回設け、アパレル業界では異例の賞与も年2回支給としております。
アパレル販売員のキャリアアップに必要なスキル
アパレル販売員には、どんなスキルが必要なんだろう。
という方のために、アパレル販売員として成功するために必要な基本スキルを3つご紹介。
アパレル販売員に必要な基本スキル3つ
- コミュニケーション能力:顧客や同僚と効果的にコミュニケーションを取り、良好な関係を築く。
- 商品知識:最新のファッショントレンドや商品の特徴を理解し、顧客に適切なアドバイスを提供する。
- 販売技術:効果的な販売戦略を理解し、実践するスキル。
また、上記のような基本スキルを土台として、さらに以下のような発展スキルを身につけることで、キャリアアップの道が広がります。
アパレル販売員に必要な発展スキル4つ
- パーソナライズスキル
- 問題解決能力
- マネジメント能力
- クリエイティビティ
このような発展スキルを身につけることで、販売員から店長、エリアマネージャー、マーケティングや商品企画など、別のポジションへの昇進の可能性もアップするでしょう。
加えて、これらのような発展スキルは、他の小売業界や異業種への転職においても高く評価されるため、キャリアの選択肢も広がるはずです。
アパレル販売員として必要になるスキルについて、詳しい解説は以下の記事も参照してみて下さい。
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キャリアプランの立て方
アパレル販売員としてのキャリアをさらに発展させるためには、具体的なキャリアプランの策定が不可欠。
ここからは、それらに焦点を当てて解説します。
キャリアプランを立てる
- 将来の理想像を期限を決める。
- 理想像の実現に必要な条件を整理する。
- 長期・中期・短期の順で目標を決める。
- 目標から計画を立てる。
- 計画から5W1Hにしたがって実行計画を立てる。
1. 将来の理想像と期限を決める
まず、「将来はどんなふうに過ごしていたいか」の理想像を立ててみましょう。
「でもそれって難しいよな…」などは一切考えずに、あなたが純粋に「どんな風でありたいか」を考えてみて下さい。
例えば、こんな理想像がありえます。
ポジティブに向き合える仕事をして、自分の趣味であるファッションを追求していたい。
そして、期限を決めてみましょう。仮に「5年後」だとします。
理想像
5年後には、ポジティブに向き合える仕事をして、自分の趣味であるファッションを追求していたい。
「数年後のことなんて考えられない」という方へ
「そんな先のこと考えられない」という方。そんな方は100%の想像で構わないので目標を設定してみて下さい。
「正確に進む方角を決める」というよりも「東に進むか西に進むか」というざっくりした方向性でも良いので決めるというイメージで目標を立ててみて下さいね。
2. 理想像の実現に必要な条件を考える

次に、その理想像を実現するには、キャリアではどんな条件を達成しなければいけないのかを考えてみましょう。
例えば、先ほどの理想像の例の場合を考えてみます。
理想像
5年後には、ポジティブに向き合える仕事をして、自分の趣味であるファッションを追求していたい。
まず「ポジティブに向き合える仕事」が何かですが、ここではひとまず「バイヤー」だとしましょう。ただ、ここはいったん就職してから徐々に軌道修正するべき、と考えるのが妥当です。
次に「趣味であるファッションを追求する」ということからは、それなりの収入が必要だと考えられます。仮に、年収600万円だとしましょう。
年収600万円に到達するということは、「マネージャー」のようなポジションにまで昇進する必要がある、ということがおおよそ推測できます。
また、期限は5年後でした。入社から5年(大卒だとすると27歳)でマネージャーレベルまで昇進するということは、それなりに「昇進スピードが速い企業」に入る必要があると考えられます。
理想像を実現するために必要な条件
- 昇進スピードが速い企業に入社する
- ひとまず職種は「バイヤー」で、必要に応じで軌道修正する
- 5年間で「マネージャー」かそれに準ずるポジションまで昇進する
3. 長期・中期・短期の順に目標を決める
次は、理想像を実現するために必要な条件を満たすには、具体的にはいつどんな目標を達成すれば良いのかを考えます。
目標は、長期・中期・短期の3つに細分化して立てるのが王道です。ここでは長期は「5年」、中期は「3年」、短期は「1年」だとします。
目標を立てる順番
長期 → 中期 → 短期
まずは「5年後の長期目標」から決めましょう。
次に、その長期目標を達成するためには中期、そして短期でどのようなステップを経れば良いのか想像してみましょう。
例えば先ほどの例では、5年後の理想像を実現するためには以下の条件を満たす必要がありました。
理想像を実現するために必要な条件
- 昇進スピードが速い企業に入社する
- ひとまず職種は「バイヤー」で、必要に応じで軌道修正する
- 5年間で「マネージャー」かそれに準ずるポジションまで昇進する
ここから、仮に5年後の長期目標を「バイヤーマネージャーになる」だとします。
その長期目標を達成するためには、中期・短期でそれぞれ以下のような目標を達成する必要があると推測できます。
- 長期目標(5年):バイヤーマネージャーになる。
- 中期目標(3年):バイヤーへジョブチェンジし、成果を上げ続ける。
- 短期目標(1年):配属された店舗のスタッフの中で、一位の売上を達成する。
(番号は立てる順番)
そして、そもそも前提条件として「昇進スピードが速い企業に入社する」がありましたね。その点も合わせて、以下のようにまとめてみましょう。
理想像と目標
まずは…
- 直近の目標:昇進スピードが速い企業に入社する
入社してから…
- 短期目標(入社後1年):配属された店舗のスタッフの中で、一位の売上を達成する。
- 中期目標(入社後3年):バイヤーへジョブチェンジし、成果を上げ続ける。
- 長期目標(入社後5年):バイヤーマネージャーになる。
そうすることで…
- 5年後には、ポジティブに向き合える仕事をして、自分の趣味であるファッションを追求していたい。
という理想像を達成する。
ようやく未来の理想像から5年後までのキャリアプランを逆算できましたね。
ここからは、さらに直近の目標を達成するために「すぐ何をやるべきか」を考えてみます。
4. 目標から計画を立てる
大きな目標を達成するためには、そこに至るまでの小さな目標を1つ1つ達成していく必要があります。
今までの例では、ひとまず直近で達成するべき目標は「昇進スピードが速い企業に入る」でした。
理想像を実現するための直近の目標
- 昇進スピードが速い企業に入社する。
さて、「昇進スピードが速い企業」とはつまりどんな企業でしょうか?ここでは、仮に以下のような企業だとします。
ー昇進スピードが速い企業ー
- 組織構造:急速に拡大をしておりチャンスが多いが、まだ大規模ではないため一人ひとりの社員が埋もれない。
- 評価制度:成果に基づく成果主義で、評価の頻度も多い。(年2回以上)
- 企業文化:新しいアイデアが評価され、リスクを積極的に取る。
- 業界:市場が拡大している業界に属しているが、独自の地位を確立しており、新しい事業に投資する余裕がある。
もしあなたが就活生で、「5年後には、ポジティブに向き合える仕事をして、自分の趣味であるファッションを追求していたい。」という理想像を持っているのだとすれば…
『上記のような昇進スピードが速い企業を探して応募する』が「直近のアクション」になります。
ようやく「将来の理想像」から「5年後までのキャリアプラン」を逆算し、そこから「就活生が取るべき直近のアクション」まで辿り着けました。
まとめ
アパレル販売スタッフは、ファッションと人々の生活を直接つなぐ魅力的な職種。
しかし、その魅力だけでなく、日常の業務やキャリアパス、業界の特性などをしっかりと理解することで、より充実したキャリアを築くことができるでしょう。
この記事が、あなたのアパレル業界でのキャリア選択の一助となれば幸いです。