アパレルバイヤーになるには。販売員入社でも大丈夫?必要なスキル、キャリアプランを紹介

ファッション業界への就職を志す方々から人気が高い職種と言えば「アパレルバイヤー」。
しかしその道を選ぶにあたり、ファッション業界未経験の方ですと、さまざまな疑問・不安があるかと思います。
販売員として入社した後、バイヤーに職種を変えることはできるの?
どうすればバイヤーになれるんだろう。
そこで、この記事では「アパレルバイヤーになり方」について解説。
アパレルバイヤーとしてキャリアをスタートするための第一歩や、「一度販売スタッフとして入社した後、バイヤーに職種変更することは可能なのか」など頻出の質問にも回答していきます。
目次
アパレルバイヤーとは?
そもそもバイヤーとは、ファッションブランドや小売店にとっては、「どの商品をいつ、どの量だけ仕入れるか」を決定する責任者。
市場のニーズやトレンドを見極めたうえで、お客様が欲しがるであろう商品を仕入れる仕事となります。
直感だけでなく、厳密な市場分析と合理的な判断を必要とするため、ファッション感覚とビジネスの知識を兼ね備えている必要があります。
あわせて読みたい


アパレルバイヤーとは?仕事内容や必要スキル、キャリアパスなどを紹介。
アパレル業界への就職を目指す方々に人気が高い代表的な職種、「アパレルバイヤー」。 しかし、アパレル業界未経験の方ですとその道を選ぶにあたり様々な疑問・不安があ…
二次流通市場でのアパレルバイヤーの役割

一回購入されたリユース品を再度販売する二次流通業界では、バイヤーはさらに重大な役目を果たす専門的な職種に。
特に、ファッションアイテムの真贋を見極めるスキルは最重要。
専用の道具を用い、0.01mm単位の微細な違いを識別する専門知識を持ち、ブランド品の真偽を判断することで、何としても偽造品が流入してしまわないように細心の注意を払っています。
ロゴの細部、素材の質感、縫製の技術から、0.01mm単位のサイズ、素材や重量などの細かな作りを見て、鑑定する必要があります。
適性な価格で買取を行う必要があるため、市場の需要や流通価値を見極めて価格交渉することも、重要なスキルの一つ。
アパレルバイヤーに必要な知識・学歴・スキル

アパレルバイヤーに求められる知識・学歴はある?
アパレルバイヤーとして、特定の教育背景が喜ばれる場合も。
多くのアパレル企業では、ファッションマーケティング、ビジネス、経済学などの分野での学士号が歓迎されるはず。
なぜならこれらの学問は、市場分析やトレンド予測、効果的な買い付け戦略など、事業を支えるために必要なスキルの基礎になるからです。
あくまで「あると嬉しい」であり、「無いとダメ」ということではないので注意。
トレンド・市場動向のキャッチアップ
アパレルバイヤーは常に最新のトレンドや市場の動向を学び続ける必要も。
そのため、「とにかく服が好きで毎日服に向き合っていたい」という方に向いています。
求められるスキルはある?

バイヤーには、特定のスキルセットの習得が不可欠です。
市場調査、分析能力、交渉スキルはもちろんのこと、コミュニケーション能力やプレゼンテーションスキルも求められます。
また、デジタルツールやデータ管理ソフトウェアに精通していることも重要です。
学生の方は無くても大丈夫ですが、あらかじめ学習しておくとアピールポイントになるかも。
実践的な経験の積み重ね
理論的な知識やスキルと同じくらい、実践的な経験も大切。
小売店での販売員としての勤務や、ファッション関連のインターンシップを経験することで、商品の知識を深めると同時に、お客様のニーズを理解する能力を養うことができます。
アパレルバイヤーのキャリアプラン

アパレルバイヤーとしてのキャリアを進めていくにあたり、どのようなキャリアプランがあるのか、そしてそれぞれの段階で何を目指すべきかを紹介していきます。
1. バイヤーの道を極める
アパレルバイヤーのキャリアは多岐にわたります。
初めはバイヤーとして経験を積み重ねていき、トップバイヤーに。
また、特定のカテゴリーに特化したエキスパートバイヤーになることも、バイイングチーム全体を統括するバイイングマネージャーへとキャリアを進めることも可能です。
2. 異職種へのキャリアチェンジ
また、培われた商品知識と市場理解を活用して、マーチャンダイジング、商品企画、マーケティングなどの関連職種に移行することも可能です。
3. 独立・企業
また、長年の経験を通じ培ってきたネットワークと専門知識を生かし、独立して自分のショップを開業する、あるいはコンサルタントとして活動する道も。
販売員として入社して、バイヤーになることは可能?
一度販売員として入社してから、バイヤーになることはできるのかな。
という疑問は、アパレルバイヤーを目指す方々の多くが抱くかと思います。
結論は「企業によってなれる場合もあるし、なれない場合もある」になります。
社員のキャリア志向を十分に汲み取る姿勢があり、柔軟な人事異動を可能にするシステムを整えている企業であれば可能です。
未来ガ驚喜研究所は、社員のキャリア志向を最大限汲み取れるよう、細心の注意を払っています。役職に必要なのは時間や経験ではなく、能力とやる気だと考えているからです。
実際に、販売スタッフとして入社した社員でも、やる気があれば入社一か月目からバイヤー業務に携わることが可能です。
アパレルバイヤーになる第一歩

アパレルバイヤーになるための第一歩は、業界への理解を深め、実際の業務に触れる機会を得ることから始まります。
この道を進むには、まずはアパレル業界の説明会やインターンシップに参加することが重要。
説明会への参加
アパレル業界の説明会は、業界に関する基本的な知識や最新のトレンド、仕事内容を学ぶ絶好の機会。
説明会では、様々な企業やブランドがどのようなビジョンや戦略を持っているかを直接聞くことができます。
また、業界の専門家や現役のバイヤーからの話は、キャリアに対するリアルなイメージを持つのに役立ちます。
インターンシップの役割
一方で、インターンシップは、実際の業界で働く体験を積むための重要なステップ。
インターンシップを通じて、アパレル業界での日常業務を間近で見ることができ、実際に市場分析や商品選定などの作業に携わる機会も。
セレクトショップ「RINKAN」を運営する未来ガ驚喜研究所は、時期により実際にバイヤー業務を体験できる「1DAYバイヤーインターン」を開催しています。
インターネットに載っている情報は、どうしても断片的になっていまいます。
そのため、「アパレルバイヤーになりたい」「アパレル企業に入社したい」との思いを抱えている方は、まずはインターンシップや説明会に参加してみましょう。